簡単な部類に入る問題ですが、ここでは $v-t$ グラフを用いて考えて見ます。
$v-t$ 図は強力なツールですので積極的に活用してほしいですね。
物理のエッセンス力学編2番
問題概要
初速 2 m/s の等加速度運動(等速直線運動)で、4 s 後に 14 m/s まで加速したときの移動距離を求める。
解説
与えられた情報から $v-t$ グラフを描いてみましょう。
初速 2 m/s 4 s 後に 速度 14 m/s
加速度が一定なら次のような図になります。
このとき、移動距離はグラフと $t$ 軸の囲む図の水色の部分の面積で示されます。
この面積は
$(2+14)\times 4 \div 2=32 \:[\mathrm{m}]$
ですね。
$v-t$ グラフと $t$ 軸の囲む面積が走行距離・変位を示すことについては
以下の解説を参照してください。
v-t グラフの活用 反発問題のテクニック解説
「落体の跳ね返りによる総運動時間を求める」という問題がありますが、$v-t$ グラフを使うことで簡単に解くこともできます。
ここではその方法や、$v-t$ グラフ一般について解説しています。
計算式で求めてみます。
ここで加速度 $a$ は
$a=\dfrac{\Delta v}{\Delta t}=\dfrac{v’-v}{t’-t}=\dfrac{14-2}{4-0}=3\:[\mathrm{m/s^2}]$
から計算できます(加速度は $v-t$ 図の傾き)。
したがって、
$x=v_0t + \dfrac{1}{2}at^2$
$~~~=2\times 4 + \dfrac{1}{2}3\times 4^2=32 \:[\mathrm{m}]$
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